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防水、防じん性能を示すIPコード。水没しても壊れないスマホが当たり前に2024.10.01

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こんにちは。安曇川(あどがわ)電子工業です。ブログをご覧いただきましてありがとうございます。

 
この記事では、スマホの防水、防じん(砂やほこり)について紹介します。仕事でも私生活でも手放せないスマホですが、その分、スマホが生活のなかの「水」に触れる場面が増えました。

 

 

 
 

現在のスマホは、防水機能を標準装備。深さ6mまで、最長30分間の水没に耐える機種も

プリント基板や半導体部品が組み込まれた精密機器のスマホは、水しぶきがかかったり、水没したりするとすぐに壊れると思いがちですがそんなことはありません。スマホを誤って水没させてしまった方で、スマホの防水性能の高さに救われたという方もいらっしゃるのでは。

 
現在発売されているスマホは、防水機能の高低はあれど、その機能が標準仕様で備わっています。そのため、雨や洗面所の水しぶきを浴びた程度では、壊れる可能性は低いです。

 

 

 
たとえ洗面所に水没させてしまっても、スマホ本体内に水が浸入しないように設計されている機種もあります。ただ、防水や防じんの性能は機種によって差があります。たとえばアップル社のウェブサイトには、iPhone 7 以降の防沫・耐水・防塵性能についてのページがあります。(2024/9/30 現在)

 

 
iPhone 7 以降のモデルには、防沫性能、耐水性能、防塵性能が備わっており、機種や世代ごとの防水や防じんの等級が案内されています。iPhone12〜15なら、IEC規格60529に基づく、IP68等級(深さ6mまで、最長30分間)に適合とあります。

 
防水と防じんの性能は、「IP」から始まる数字(IPコード)で示されており、iPhone12〜15ならIP「68」等級です。左の「6」が防じん等級で、右の「8」が防水等級です。

 

 
また、防じんと防水等級が別々に表記されていることもあります。その場合は、防じん、防水のいずれかが「☓」で省略されます。

(1)IP6☓(防じん等級が「6」、防水等級は「☓」で省略)
(2)IP☓8(防水等級が「8」、防じん等級は「☓」で省略)

 
 

防水レベルが高い「IP☓8」のスマホでも、お風呂場や浴槽での利用は不可

防水等級は、IP☓「0」〜IP☓「8」までの9段階で示されます。数字(等級)が上がるほど防水性能が高くなり、IP☓8なら水面下での使用が“条件付きで”可能です。

 
防水等級が4(IP☓4)より上なら、水しぶきがかかる程度で壊れることはありませんが、スマホが水没した際に、スマホ本体内部への水の浸入を防げるのは、防水等級が「7(IP☓7)」「8(IP☓8)」に限られます。

 
スマホ本体内部への水の浸入を防げる防水等級は、
・IP☓7
・IP☓8

 
「お風呂防水 対応」や「生活防水」「完全防水」といった言葉で防水具合を表記する製品もありますが、明確な保護レベルの基準はなく、この場合も「IP」から始まる数字(IPコード)を参考にするのが適当です。

 
ただ、スマホ本体内部への水の浸入を防げる防水等級「7」や「8」のスマホだとしてもお風呂場や浴槽での利用はおすすめできません。なぜなら、IPコードの防水試験は、常温の真水で実施しているからです。つまり、シャワーの温水や石けん、洗剤、アルコールは、防水の試験、保護対象ではないためです。

 
スマホがお風呂場や浴槽で、温水のシャワーをあびたり、石けんの泡に包まれたりするのは防水機能の範囲外で、また、浴室と脱衣所の温度差によってスマホ内部で結露が起こって壊れることもあります。

 
 

いくら防水機能を備えていても、濡れたままの充電は故障や発火の原因に

 
また濡れたままの充電も要注意です。耐水性能を備えたスマホといえども、濡れたままでの充電は絶対に避けたいです。端子内に残った水分で回路がショートして端子が壊れて充電できなくなったり、スマホの故障や発火の原因になります。スマホが濡れているときは、乾いた布で水分をしっかりと拭き取り、よく乾燥させてから(最低5時間は経ってから)充電します。

 
防沫性能、耐水性能、防塵性能は永続的に維持されるものではなく、通常の使用によって防水や防じん耐性が低下する可能性があるので注意が必要です。

 
 
当社ではプリント基板の防湿、防じんを目的に、電子部品を実装したプリント基板へのコーティング(基板に膜をはる)に力を入れています。コーティングを基板に施すことで、基板が組み込まれた製品の耐久性向上につながります。お客さまからの問い合わせが多く、需要が高い工程です。工場見学の際は、プリント基板へのコーティング工程をご覧いただきながら説明しています。

 

 

 
プリント基板の防湿、防じんコーティングについては、こちらの記事で紹介しています。ぜひご覧ください。

 
プリント基板の防水・防湿コーティングとは? 重要性や種類について解説

 
 
 
プリント基板コーティングの目的とは|方法や注意点を確認

 
 
 
電子部品の湿度対策|防湿規格の重要性とその役割

 
 
 
 
 

プリント基板実装、電気機械器具組立の安曇川電子工業|関西・近畿

プリント基板実装、電気機械器具組立の安曇川電子工業

 
安曇川(あどがわ)電子工業です。プリント基板・部品調達〜基板実装、電気機械器具組立まで、関西・近畿一拠点で一貫生産体制を整えています。

 
製造工程を当社にお任せいただくことで、お客さまの有限資源(ヒト、モノ、カネ、トキ)を、企画や開発、設計などの中核能力に集中していただけます。

 
基板の製造、量産時の組付けや検査工程の改善 、コーティング(防湿処理)のご相談も、関西、近畿圏はもちろん、全国各地からお受けします。

 
プリント基板実装に関して37年(1987年〜)の実績があります。高精度・高品質な製品と技術ノウハウを提供する安曇川電子工業株式会社へぜひお問合せください。

 
 

 
 

 
 

 
 
改善事例が多数掲載の技術ハンドブックを制作

 
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