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今回は製造業・基板実装業ではおなじみの『UL規格』についてご紹介いたします!
どういった規格なのかザックリと理解している方も多いと思いますが、説明するとなると中々難しいものです。
本ブログではUL規格について分かりやすく簡単に解説いたします。
※基本的な内容のご紹介になりますので、より複雑な内容は各々でお調べいただければ幸いです。
目次
UL(UL LLC)は、アメリカに本拠を置く試験・検査認証を行う企業の事です。
ULの審査対象は材料・部品・装置・道具類などから完成品(以下サンプル)まで幅広く取り扱われています。
UL規格はULの定めた安全規格に合格したサンプルに与えられる証明の事を指します。
※ULは日本にも拠点があり、日本でUL認定を受ける場合はこれらの企業へお問合せするとスムーズです。(https://japan.ul.com/)
ULはそのサンプルに対し、以下の業務を実施します。
●サンプルの機能や安全をどのように保証するかの基準を決める。
●サンプルの機能や安全をどのように確かめるかの方法を検討する。
●サンプルの機能や安全に対し実際に評価・試験を行う。
合格したサンプルは種類に応じてULマークが貼付けられ、合格品として区分けできるようになります。
完成品や一般販売される部品(電源コード等)にはリスティングマークと呼ばれるラベルが貼付けされます。
身近な所では、お使いのPCなどに表示があると思いますので、是非見てみてください。
※上記は社内のPCに貼られているシールです。ULマーク以外にも様々なマークが見て取れます。
部品の材料(何かと組み合わせることで機能するもの)にはレコグニッションマークと呼ばれるラベルが貼られます。
レコグニッションマークの製品はUL発行の書籍”イエローブック”に記載されます。
(これらはオンラインでもリスト確認できます)
◆ULオンライン◆
https://japan.ul.com/featured/ul_online/
完成品を作る側は、このイエローブックを見ることで『UL認定されている部品』をすぐ調べることができ便利です。
※完成品でUL認証を取る場合、その製品にUL規格の部品を使用していると審査の一部が省略される事もあり、安全かつ迅速に製品保証を取得することが可能となります。
自社製品でUL認証を取る場合、サンプル品は”完成品”なのか”部品”なのかを十分把握し、適切な試験を受けることが望ましいです。
UL認定を取っているという事自体が『安全であることの証明』になります。
米国はUL認定を前提として輸出を設定されている事もあり、米国を対象に取引をする場合は必須といっても過言ではありません。
火災保険業者によっては「このUL規格が無い場合保証しない」としている所もあるそうです。
UL規格を持つ製品は試験合格品のため、安心・安全・保障が約束されます。
UL規格を取ることはユーザーへのアピールになります。
UL規格を取ることはセット製品メーカーへの宣伝になります。
UL規格を持つ部品は、完成品製造メーカーにとって試験の一部省略が適用されることもあり、安全・安心の保証に加えて時間短縮も行えます。
すべては次工程のお客様に「安心・安全」を保障するためで、これらがいかに世界で重要視されているかが見てとれます。
ULの対象は多岐に渡りますが、設立当時の目的である『安全』という面に重点を置いている事は変わりません。
「火災」「事故」「安全対策」は特に重要視されており、『安全であることが商品の付加価値を上げる製品』は、UL認証を取ることでその付加価値が大きく増加します。
UL規格の認定を受ける場合、それを取り扱う企業がサンプルを以てUL機関へ申請を行います。その後、サンプルによって必要な条件が提示され、企業はそれを協力工場等と一緒に解決していき、すべてをクリアできたときにUL規格の認定を受けることができます。
※ULへの申請等は、公式サイトへお問い合わせください。
UL規格に認定されると、UL機関から年4回の抜き打ち検査が入ります。
検査方法は様々ですが、認定を受けた当時の基準通りに製品が作られているかをチェックされます。
NGになった場合は改善依頼書が出され、それをクリアしなければ認定が失われることもあります。
ULには色々な条件があり、サンプルの種類によって適用する条件が変わります。
以下に一例をご紹介します。
指定された規格を満たしているかの判断とテスト基準
>>対象部品:プラスティック製品、樹脂製品、電子部品など
配線のルールなど
>>対象部品:プリント基板
ULは「世界的な安全基準としての立ち位置が強く、各国の独自基準に比較的左右されずに適用できる」というのが強みです。
ややこしい手続きが色々と省略でき、管理の手間も大幅に省略されますので、世界に対して商品アプローチを検討されておられる方には強く推奨いたします。
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