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こんにちは。安曇川電子工業です。
ブログをご覧いただきありがとうございます。
この記事ではコンプレッサについて、
コンプレッサがどのような機械か、どのような使われ方をするのか、
さらに、構造の違いを知ったうえで、どう選べばよいかを紹介します。
目次
コンプレッサは別名、「空気圧縮機」とも呼びます。
その名前の通り、空気を圧縮して、その空気圧を利用するための機械です。
自転車の空気入れ(空気ポンプ)を想像するとわかりやすいですね。
空気入れの動作を、モーターを使って電動で行うイメージです。
では作り出された圧縮空気は何に使うのでしょうか?
圧縮空気は動力源として、空気圧を利用する機器で使います。
具体的には金属加工や工作機械の駆動、鉄鋼などのプレス、加工、
電子部品、半導体、精密機器の製造です。
ほかにも、食品加工、医薬品、化粧品の製造、遊園施設などの
動力源としても使います。
ご覧の通り、圧縮空気の用途は多岐にわたります。
その用途によって必要な圧力や空気量、圧縮された空気の品質が異なります。
そのためコンプレッサも、求める圧縮空気で選ぶことが大切です。
コンプレッサは、給油式とオイルフリーの構造があり、
それぞれで作り出す圧縮空気の品質が異なります。
・給油式(潤滑油を使用)
・オイルフリー(潤滑油を使わない、または、潤滑油が圧縮室内に入らない)
例えば食品加工、医薬品、化粧品の製造、遊園施設の動力源としても
圧縮空気が使われますが、それぞれに求められる圧縮空気の品質が違うのは、
なんとなくイメージできるかと思います。
圧縮空気に、油分が混入しても良いのか、油分を嫌う機器、用途向きなのか。
給油式か、オイルフリーかは、コンプレッサ選びのポイントのひとつです。
給油式
コンプレッサ内部の、こすれ合いながら滑って動く摺動部(しゅうどうぶ)は金属製のため、
潤滑剤がないと接触、摩耗により傷んでしまいます。
専用の潤滑油を摺動部に充填することで、金属同士の接触による傷みをゆるやかにしたり、
機械の隙間から、空気漏れを防ぐシール効果の役割が期待できます。
給油式は空気を効率よく圧縮できますが、
作り出す圧縮空気には微量の油分(オイルミスト)が混ざってしまいます。
給油式のコンプレッサは、圧縮空気に油分が混ざっても問題のない、
エアー工具や工作機械などの動力源としておすすめです。
オイルフリー
給油式のコンプレッサに対して、油分が混入しない(オイルミストを含まない)
圧縮空気が必要な場合は、オイルフリー式のコンプレッサがおすすめです。
食品や化学を始め、電子分野でもオイルフリーのコンプレッサの需要が高いです。
給油式とオイルフリーの比較
空気品質 | 製品構造 | ドレン水 | |
給油式 | 微量に油分が混入 | 部品構成が オイルフリーより少ない |
微量に油分が混じるため 産廃処理が必要 |
オイルフリー | オイルフリー | 部品点数が 給油式より多い |
油分が混じらない |
・スクロール
渦巻き状の圧縮部が回転して圧縮する構造です。低振動・低騒音に優れています。
コンパクトな構造で、小容量のコンプレッサに採用されています。
・レシプロ
ピストンの往復運動で圧縮空気を作る単純な構造です。
構造が単純な半面、往復運動で圧縮を繰り返すため騒音、振動が大きくなります。
・スクリュー
スクリューはオスとメスロータのかみ合わせで空気を圧縮する構造です。
ロータの回転で空気を圧縮するため、レシプロより振動と騒音が小さく、
中~大容量のコンプレッサに採用されています。
コンプレッサがどのような機械か、どのような使われ方をするのか、
さらに、構造の違いを知ったうえで、どう選べばよいか、おおよそを紹介しました。
コンプレッサは、生産現場の電力料金の20〜30%を占めるといわれることからも、
圧縮空気の使用範囲の広さが分かります。
圧縮空気を作るコンプレッサの効率化は、
生産現場の省エネ対策として、さらにコスト削減に有効です。
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