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ブログ担当Mです!
今回は安曇川電子工業が取得している【KES環境マネジメントシステム】に関してご紹介いたします。
こういった規格・システムというのは、取得している事で外部に『証明』することが主となります。
ではどのような事を証明しているのでしょうか?以下から詳しく解説します。
外部リンク:KES環境マネジメントシステム・スタンダード登録企業
目次
KESは『Kyoto = 京都』『Environmental Management System = 環境マネジメントシステム』『Standard = スタンダード』の頭文字の略です。
京都議定書(1997年 第3回気候変動枠組条約締約国会議)の発祥地、京都から発信された『環境マネジメントシステム』の規格です。
現在は『KES環境マネジメントシステム』と名称を変更しています。
(本記事ではKES環境マネジメントシステムを以降KESと略します)
KESはISO14001(国際的な環境マネジメントシステム)を参考に作られました。
KESで定められた「環境方針」に基づきPDCAサイクル(Plan:計画-Do:実行-Check:点検-Action:レビュー)を回すことで改善を続けるシンプルなシステムになっています。
ISOやKESは、それがその会社で正しく運用されているかを定期的に審査する仕組みがあります。
その審査には相応のコスト(お金)がかかりますが、KESの審査委員会は基本的にボランティアで運用されています。
そのため、低コストで審査・コンサルティングを実施することが可能となっており、企業側にとっては取り組みやすいシステムといえます。
KESは「環境」を意識することで『企業の付加価値を向上』させる事を目的としています。
単純に「環境へ配慮している」というだけでは考え方や基準が不明瞭ですが、こうしたシステムに沿って活動していることで『定められた基準を守っている企業だ』と皆様にお伝えすることができます。
審査員もただ審査をするだけでなく、その企業と一緒にどのようにKESを活かしていくかを考える事を推奨しています。
KESは民間の審査登録機関であるため制約事項が少なく、地域の特性を活かした取組みが可能です。
私共の滋賀県では琵琶湖があり、水に関する取り組みをしている企業も多く見られます。
KESのPDCAサイクルを回すことで環境改善が促進し、社会貢献・経営力の向上へと繋がっていきます。
時をさかのぼる事2004年、当時はISO14000が主流で、それを取得することが『環境にやさしい良い企業の証』となっていました。
当社も企業の責任・地球環境への対応に向けて活動しようと動きをかけていましたが、当時は審査費用やISOの制約(規則)に順応しきれず、中々行動に踏み切れずにいました。
その時KESの存在とその特徴を知ったことで、「これなら滋賀県という地域に適した環境改善ができる」と判断し、KESの認証取得へと動いていきました。
お客様もKESの価値を認めて下さり、KES取得に向けて仕組み改善等の後押しをして下さいました。
初年度は環境改善目標として『紙・ゴミ・電気の使用量削減』を行い、目標に対し達成率が110%以上と大きな成果を出しました。
しかし2年目、早くも未達成の項目が発生したため『やはり弊社での取得は難しいのだろうか』と一憂する場面もみられました。
その時、KESの審査員の方から目標の達成状況によって一喜一憂するより、それをバネにしてより良い改善をしていくことが大切であるとアドバイスを頂き、勇気づけられ維持継続する事を決意しました。
ただし、大きな目標を立てても未達成が続くと全員のモチベーションも下がります。
そこはPDCAサイクルをうまく回すことで、その都度目標値を変更したり、改善項目を変更したりしました。
これまでの話では一見「環境改善は単純に会社に負担がかかるだけ」と思われるかもしれません。
しかしそれを続けることで目に見えない大きな成果を得ることができます。
例えば残業ですが、残業をすると暖房・冷房・設備利用による電気代がかかってくるだけでなく、CO2排出による地球温暖化へも繋がります。
そこで「CO2削減のために残業で電気代を使用しない=残業をしない」という目標を立て、それに向かって実践してみました。
相当な努力や苦労もありましたが、その結果残業を無くす仕組みを作ることができ、結果的にCO2排出量も減らすという2重の改善を得ることができました。
従業員もこの経験を通じ「難しい事も努力をすれば必ず達成できる」という経験を得たことで、自分自身のスキルアップと大きな自信へとつながっていきました。
いかがでしたでしょうか。
生活が豊かになり、モノの作るスピードや普及率も爆発的に増加しました。
しかしその分モノは捨てられる頻度も多くなり、それに有害物質が含まれていれば環境への影響も多大になります。
日頃から環境を意識し、どれだけ無駄と負荷を無くし、よりより改善をしていけるか。
これはKESだけでなく、私たちが生きていく上でも非常に重要な事であると感じます。
最後までご拝読頂きありがとうございました!