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今回は新たに導入しましたIT機能付きマウンターをご紹介します。
当社の場合、1ロット当たりの台数は、5台以下が3割、50台以下では8割をも占めています。このような中、小ロットのニーズに応えるべく企業は数多く有りますが、その価格は大ロットと比べて数十倍にもなっています。
小ロットの低価格化と同時に、短納期、高品質・高精度化といった時代の先端ニーズに応えるために、最新のIT機能マウンターを導入しました。
プリント基板実装はマウンター設備にて行いますが、ロット(機種)が変わる時には設備を停止して機種変更が必要になります。以前までは大ロットを主においた設備となっており、小ロットになると設備停止時間の方が稼働時間より大幅に長くなっていました。
機種変更に伴う設備の停止時間は、1000台の大ロットでも、5台の小ロットでも同じだけかかるため、1台当たりにかかる時間は200倍になってしまいます。この停止時間を短縮することを一番の目的として、今回の設備導入に至りました。
機種切り替え時に必要な電子部品の付け替え作業を少なくするために、新設備のIT機能では複数機種の電子部品を取り付けることができます。どの部品がどの場所にセットされているかを登録することによって、設備が自動的に部品を選択・実装を行ってくれるので、設備停止時間を削減することができました。
なお、部品までの移動距離が長くなるため、実装スピードが落ち大ロットには向かず、小ロット生産に特化したマウンターとなっております。
今回の最新設備の導入により、成長分野で必要な高精度、高密度化を実現することができました。
今後の展望として、先端機器の小型化ニーズに応えることができることが期待されます。また、部品供給の新フィーダーを採用により安定した供給や位置補正が可能となり小型部品の実装に対応できるようになりました。